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Notionデータベースを始めるのならCSVインポートから - CSVビューアとしても優秀

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Notion のデータベース機能を簡単に使ってみたいなら、CSV ファイルをインポートするのがおすすめです。

この CSV のインポート機能、CSV ビューアとしてもなかなか優秀です。

使い方を紹介します。

目次

◆なぜ CSV インポートから始めると良いのか

一番の理由は、枠(データベースの定義)を作ってからデータを入れるより、データの入った枠を整えた方が目に見えてやりやすいからです。

インポートすれば、データベースのほとんどの部分はできあがっています。
インポートで合わなかったプロパティのタイプを変更するだけで、もう立派なデータベースになります。
後はビューを作るだけ。

また、先に枠を作成した場合、作成後にどうやってデータを入れるのかが問題になります。

更に、どちらの場合でも継続してデータを追加することに関しては、課題があります。

一つの解決策として Notion API を使ってデータ追加アプリを作成することです。
 こちらの記事『〖実践〗Notion API の使い方【Python】 🔗』で
Notion API の使い方を紹介していますので、よかったらご覧ください。

CSV インポートから始めてもデータベース機能についての理解は必要です。
データベースの作り方を解説した記事を用意しているのでこちらも確認するとより理解が深まります。
 📖 記事『Notionデータベースの作り方【Notionデータベース】 🔗』

◆インポートでもボードビューとギャラリービューが使える

もちろんデータに依りますが、ボードビューとギャラリービューは、Notion テータベースを使う理由の一つになります。

CSV ファイルをインポートしてもわずかな手間でボードビューとギャラリービューを使えるようになります。

Notion にはマルチセレクトというプロパティのタイプがあります。
マルチセレクトには複数のタグを指定できます。
マルチセレクトの場合、ボードビューを使ってどのタグに分類されているかを確認することができます。

これは Notion データベースの便利な使い方の一つです。

また、ファイル&メディアというタイプを使うと画像を扱うことができます。
ギャラリービューを作成して、「カードビュー」項目にファイル&メディアタイプにしたプロパティを指定すると画像を含んだデータをサムネイル付きで内容表示できます。

Notion は CSV ファイルをインポートする時に列(Notion ではプロパティ)のデータを解析してプロパティのタイプを決めています。

文字列はテキスト、数字は数値、日付は日付、URLはURL等です。

それらのプロパティのタイプをインポート後にマルチセレクトやファイル&メディアに変更することができます。

そのおかげでボードビューやギャラリービューが使えるようになります。

CSV インポート

簡単なので早速、インポートの手順を説明します。

Notion のサインアップ(アカウント作成)やログインはこちらの記事を参照してください。

 📖 ◆Notionのサインアップ(アカウント作成)『ブログの記事を管理するNotionデータベースとデータ更新アプリ【フリー】』 🔗

CSV インポートの手順

  1. サイドメニューから「インポート」をクリック
  2. インポートするデータの種類「CSV」をクリック
  3. ファイル選択ダイアログでファイルを選択
  4. 「アップロード中」「インポート中」の表示が出終わるとインポート完了
  5. インポートしたデータが表示され、サイドメニューにも追加される

◇手順を画像で

1. インポートをクリック
2. CSV をクリック ※画像を見て分かるように他にもいろいろなデータをインポートできます
3. ファイルを選択
4. インポート中
5. インポート完

◆プロパティのタイプ変更

Notion は読み込んだ CSV ファイルのデータから列(プロパティ)のタイプを自動的に判断します。

中には人為的に変えた方が良いものも存在します。

ここでは、二つの例を挙げてタイプの変更方法を説明します。

◇タイプ変更(マルチセレクト)

ここでは、タイプが「テキスト」でインポートされたデータを「マルチセレクト」に変更し、タグに色を指定する例を紹介します。

マルチセレクトに変更する前提として CSV データの該当カラムを次のように作っておきます。

…,"タグ1,タグ2,タグ3",… (…は隣のカラムです)

◎タイプ変更の手順

  1. 列の見出しをクリック
  2. 表示されたメニューの「タイプ」行をクリック
  3. 表示されたタイプの種類から「マルチセレクト」をクリック
  4. タイプが変更されて元に戻るので、再度、列の見出しをクリック
  5. 「プロパティを編集」をクリック
  6. 表示されたオプションから変更するタグをクリック
  7. 表示された色から希望の色をクリック
  8. 色が選択されるとチェックが付きデータの色が変わるので Esc で戻る
  9. 設定するタグが無くなるまで繰り返す
  10. 最後は Esc で戻る

◎手順を画像で

1. タイプ変更 ①列見出しをクリック
②メニューが出るので「タイプ」行をクリック
2. マルチセレクトをクリック
3. マルチセレクトに変更完
4. プロパティを編集 ①列の見出しをクリック
②メニューが出るので「プロパティを編集」をクリック
5. タグをクリック
6. 色を変更
7. 色の変更完 次のタグに移るには Esc を押す
8. 色の変更を繰り返す - 同じ操作を繰り返して各タグの色を設定する
- 終了するには Esc を押す

◇タイプ変更(ファイル&メディア)

ここでは、タイプが「URL」でインポートされたデータを「ファイル&メディア」に変更する例を紹介します。

◎タイプ変更の手順

  1. 列の見出しをクリック
  2. 表示されたメニューの「タイプ」行をクリック
  3. 表示されたタイプの種類から「ファイル&メディア」をクリック

◎手順を画像で

1. タイプ変更 ①列見出しをクリック
②メニューが出るので「タイプ」行をクリック
2. ファイル&メディアをクリック
3. タイプ変更完

◆ビューの作成

プロパティのタイプを変えたことで新たなビューを作成するとデータベースらしくなります。

◇ギャラリービューの作成

◎作成手順

  1. ビュー名の右の「+」をクリック
    ※「+」が出ていない時は「」をクリックして「ビューを追加」をクリック
  2. ビューの選択画面が出るので「ギャラリー」をクリック
  3. 「カードプレビュー」をクリック
  4. 選択肢が出るので、ファイル&メディアタイプにしたプロパティ(ここではeye_catch)をクリック
  5. 完了をクリック

◎手順を画像で

1. ビューを追加 ①「+」をクリック
②「ギャラリー」をクリック
2. カードプレビューをクリック
3. ファイル&メディアのプロパティをクリック
4. 完了をクリック

◇ボードビューの作成

プロパティのタイプをマルチセレクトにしたものについては、ボードビューが便利です。

◎作成手順

  1. ビュー名の右側の「」をクリックして、「ビューを追加」をクリック
    ※「+」が出ている場合は「+」をクリック
  2. ビューの選択画面が出るので「ボード」をクリック
  3. 「グループ化」がマルチセレクトのプロパティか確認 1
    違う場合、クリックしてプロパティを選択し直す
  4. 完了をクリック

◎手順を画像で

1. ビューを追加 ①ビュー名の右の「」をクリック
②「ビューを追加」をクリック
2. ボードをクリック ①「ボード」をクリック
②「グループ化」がマルチセレクトのプロパティか確認
 違う場合、クリックしてプロパティを選択し直す
③「完了」をクリック
3. 閉じる
4. ボードビュー

◆インポートする CSV ファイル作成時の注意点

  • マルチセレクトにしたい列はカラム全体を「"」で括って、中のタグを「,」で区切ります
    …,"タグ1,タグ2,タグ3",… (…は隣のカラムです)

  • 日時は「年-月-日 時:分:秒」で作ります
    年-月-日」だけも可能です
    ※仕様が不明確なので動作したものを紹介します。

CSVビューアとしての優秀さ

Notion で CSV ファイルをインポートできるということは、CSV ビューアとして使うこともできるということになります。

データは Notion のデータベースとして取り込まれるのでデータをいろいろなビューで見ることができます。
つまり、いろいろな表示方法がありビューアとして優秀です。

どのあたりが優秀か、主にエクセルで読んだ時と同じことができるか、それ以上の特徴があるかという点で紹介します。

  • 無料で使える
  • URLはリンクされている
  • 列ごとに文字、数字、URLの列かを判断する
  • 列のソートが可能 2
  • 行のフィルターが可能 3
  • 列全体の計算が可能 4
  • 行を一ページとして表示可能 5

ちなみに私も CSV ビューアをフリーソフトとして提供しています。
機能的にはかないませんが、手軽に使えると思います。
もしよかったら CSV ビューアについて解説した記事があるのでそちらで確認してください。アプリの取得もできます。

 📖『CSV viewerアプリの作り方(ドラッグアンドドロップ)【Python】 🔗』

◆さいごに

Notion を始めるきっかけは、データベース機能を使ってみたかったからです。

きちんと定義から入って、データを手入力しました。

データを手入力するのでは続かないと思い、当初から Nption API を使ってプログラムでデータ入力できるようにしたいと思っていました。

Notion API を使ったアプリができて動作確認をしている中でインポート機能があることに気が付きました。

当然のように CSV ファイルも対象になっていました。

はじめは、普通の CSV ビューアのようなもんだなと思っていました。
しかし、プロパティのタイプが変更できて、それもマルチセレクトに変更できることを知って、これはデータベースの入り口はこっちだなと思いました。


あわせて読みたい 📖 Notionデータベースの作り方【Notionデータベース】 🔗

◇ご注意

Notion は日々更新されています。
説明と実際の操作が異なる場合はご容赦ください。
その場合、実行する目的で判断していただけると幸いです。

本記事は次のバージョンの下で動作した内容を基に記述しています。

  • Notion 2022年8月のNotionサービス

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お気づきの点がございましたら『お問い合わせ』からお問い合わせください。

投稿:

  1. マルチセレクトのプロパティが一つの場合、それが「グループ化」で選択されている
  2. ソート機能の解説:並べ替え – Notion (ノーション)ヘルプセンター
  3. フィルター機能の解説:フィルター – Notion (ノーション)ヘルプセンター
  4. 集計機能の解説:集計 - Notionデータベースの作り方【Notionデータベース】 🔗
  5. 日付が「(GMT)」となっていますが、Notion 側の表示の問題です。