プログラムでおかえしできるかな

定年を過ぎて何かの役に立てないかなと始めた元SEのブログです

80代の母が縫った雑巾に時代と母らしさを感じる

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実家に帰ると父から母が縫ったという雑巾を渡されました。

普通、雑巾をお土産にはしないでしょう。

亡くなった母の手作りのものを父も子供に持たせたかったのでしょう。

他にも母に作ってもらったものを併せて紹介します。

目次

手縫いの雑巾

2022年11月に亡くなった母が作ったという雑巾を父から貰いました。

ミシンでさっと縫ったものかなと思ったのですが、違いました。

ミシンでと言いましたが、リハビリも兼ねて手縫いで作ることにしたのだと思います。

母には、そもそも雑巾をミシンで縫う発想がなかった気もします。


母は若いころ、和服の仕立てをしていました。

歳をとって、仕事を受けなくなっても、身に付いた技術は衰えません。

それでも指先が思うように動かなくなって歯がゆい思いもしたのではないかと思います。

どんな様子で縫っていたのかなぁ。

よく見ると手縫いの糸が格子状に並んでいます。


ちょっとネットで雑巾の縫い方を検索してみたら、ほとんどが縁を縫って、対角線を縫うだけのものでした。


雑巾って、こういう風に縫うものなんだと、今さらながら感心してしまいました。

使い古しなのか、未使用で古くなったのか分からないですが、タオルで作ったようです。

今でこそ、きれいなタオルで雑巾を作りますが、昔は破れた洋服などの端切れで作ることが多かったのだと思います。

破れている布を重ねて雑巾を作るには、きれいに格子状に縫わないとほつれてきてしまうのだと思います。

生前の母に直接聞いたわけではないので私の想像ですが。

破れていない布を使っているのに昔ながらに雑巾を作る。

母らしいなと思います。

一枚のタオルを半分に切って、切り口がほつれないように折り返して縫ってあります。

それを半分にして、更に格子状に縫ってあります。

丁寧に作ってあります。

何となく使えずに日が経っていきそうです。

母に作ってもらったもの

そういえば、他にも母に作ってもらったものがあります。

ミニチュアの はんてん

幅15センチほどの はんてんです。

さすがに綿は入っていません。

ちょっとした飾りとして掛けてあります。

どういう経緯で作ったのか覚えていません。

そもそも聞いていないかもしれません。ただ、貰っただけで。

生地自体は見覚えがあります。

娘が小さい時に母に作ってもらった はんてんに使った生地です。

母からすると孫に作った はんてんの端切れで思い出を作ったのかもしれません。

棒で作った衣紋かけも和服用っていう感じが出ていて合っています。

襟元をアップにしてみました。

巾着

二種類の生地の使い方が上手で気に入っています。

口を締めちゃうと皺が寄りそうで、もったいなくて使えていませんでした。

内側には違う生地を使っています。

今は、御朱印帳を入れるのにぴったりで使っています。

この写真でどこの御朱印帳か分かったあなたは、御朱印マニアですね。

編み物

ひざ掛けをお願いして編んでもらいました。

お願いしていないけど、リハビリで編んだ座布団みたいなものも貰いました。

こちらの記事で紹介しています。

さいごに

私が成人式の時に着たのは着物でした。

もちろん母に仕立ててもらったものです。

1980年ごろは今と違って着物を着る男は少なかったです。

でも、ウチは着物だろうなと当たり前に思っていました。

久しぶりに成人式の時の写真を見ました。

ブログに載せようと思って引っ張り出してきたのです。

自宅の前で撮ったものしかなくて、何となく載せないことにしました。

もうすぐ新盆です。

あわせて読みたい 📖 80歳過ぎの母に編み物をお願いしたら 🔗

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