実家の母にひと夏かけてひざ掛けを編んでもらいました。
病気のリハビリと時間つぶしを兼ねてお願いしました。
母にとっては良い時間つぶしになったようです。
目次
◆お願いした経緯
私の母は80歳を超えています。
認知症はないですが、病気もあってデイサービスに通っています。
そんな母は、以前から時間つぶしに編み物をしていました。
椅子に載せるカバー(座布団というには薄いので)や花瓶敷きみたいなものなどを作って、利用しているデイサービスで利用者にあげたりしていたようです。
もちろん、私もいくつかもらいました。
ある時、遺し物の毛糸があることを思い出しました。トートバックひとつ分くらいかな。
この毛糸を使って、自分でも使えるものをと考えているうちに、冬場のパソコン事情を思い出しました。
冬場、パソコン机に向かうのが寒くて、パソコンをこたつの上に移動して使っていました。
足回りを暖かくできれば、冬場でもパソコン机で作業できるかなと思いました。
それでひざ掛けにたどり着いたのです。
もちろん、母の時間つぶしの役に立てたらというのもありました。
◆要求仕様
堅苦しく要求仕様などと見出しを付けてしまいました。
要は、作ってもらうに当たっての私からのお願いです。
色の組み合わせは気にしない
余り物の毛糸で編んでもらうので、配色とか柄とかはお任せ
見栄えが悪くても気にしないからと伝えました長方形にしてほしい
ひざ掛けとして使うので長方形になるようお願いしました
巻きスカートのように巻いて使うと用途も伝えました
できるだけ編むことが負担にならないようにお願いしたつもりです。
◆作り直し
一度、できあがったというので実家まで見に行きました。
本当は引き取るつもりで出掛けたのですが、ちょっとお願いと違っているようなので、相談の結果、作り直してもらうことにしました。
作り直すことは母としても時間つぶしにはなるので問題ないような話でした。
面倒とか言うのなら無理強いはしないつもりでした。
自分でもできあがりに納得できていないのも、その気にさせたのかもしれません。
ただ、この冬は使えないかもしれないのを覚悟しました。
母には、「できてから使うから無理して終わらせなくてもいいからね」と伝えました。
編んだものがどんな感じだったかというと、
まず、小さい塊を編んで、それをつなげたようです。
その塊の形は、四角だったり、丸だったりしていました。
形の異なる塊をつなげて長方形にしようと四苦八苦したようです。
出来上がりは前方後円墳のような変な形になっていました。
全体として長方形になるようにお願いしているのに、なぜ丸い塊を作ったのか、聞いても本人も良く分かっていないようでした。
作っちゃったから何とかしてそれを使って四角くしようと頑張ってくれたようです。
でも、丸いものを四角くするのは大変です。
編み物はやり直しがきくので、作り直すときは、丸い塊はほどいて四角く編み直したようです。
◆ひざ掛け
そして出来上がったのがこちらです。
結構大きくて写真は3つに折った状態で撮っています。
遺してあった毛糸で編んでもらったので、配色には気を遣わなくていいよとお願いしましたが、母なりに考えてくれたんだろうと思います。
こちらを見ると少し分かるのですが、30cm四方くらいに編んだものをつなげて大きくしています。
完成してホッとしています。
次の冬は今年より暖かくパソコンに向かえそうです。
◆編み物の効果
私の母は、編み物をしていると時間が経つのを忘れられて良いようです。
他にも、普段の心配性な感情が出てこなくなるのも良いようです。
そんな編み物の効果を調べてみました。
ほとんどこちら『【編み物セラピー】編み物による心身及び脳への健康効果』のサイトの内容をまとめた感じです。
- 脳への効果
- 指先を動かすして脳を活性化
ピアノやギター、キーボード入力でも・・・ - 編み目を意識すること
数を数えたり記憶しておくというのが良いようです
- 指先を動かすして脳を活性化
- リラックス効果
- 毛糸に触れること
ペットに触るのもいいんですよね - 編んでいる時のリズム
知らず知らずのうちに自分に心地よいリズムを刻んでいるのでしょうね
- 毛糸に触れること
- 瞑想効果
- 無心になれる
余計なことを考えずに済むのは癒されますね
ストレスの素も忘れていられます
- 無心になれる
- やりがい
- オリジナリティ
自分なりに工夫するというのは頭も使うし思考に変化も生まれるし - 達成感
編み物でもプログラミングでもできあがると嬉しいものですよね
食器洗いも同様の効果があるようです
- オリジナリティ
こんな効果を考えて母に編み物を頼んだわけではありませんが、こんな効果があるならもっと頼んだ方がいいかもしれませんね。
でも、やりすぎや肩こりには注意しないとですね。
◆さいごに🦉
私の母は、私が子供のころから和裁をしていました。
私は成人式に着物を着たのですが、母に仕立ててもらったものです。
母が和裁をしている姿はよく覚えていますが、編み物をしている姿はあまり記憶にありません。
でも、母に編み物を教えてもらったはずです。
なぜなら、実は私も編み物をしたことがあるからです。
小学6年生の時、かぎ編みでひざ掛けを作りました。
よく覚えていませんが、大人がひざ掛けとして使えるくらいの大きさのものを編んだ気がします。
それ以降はやっていません。
目編みとか長編みとか単語に聞き覚えはありますが、編み方は覚えていない気がします。
左手を「フレミングの左手の法則」みたいな形にして毛糸をかけるのを体が覚えているかどうか。
プログラミングもそうなのですが、「何を作るか」を見つけるのが結構大変です。
母の健康のためにも、これからも何か作ってもらうのが良いのかもしれません。
こんどは何を作ってもらおうかな?
◇今咲いている花
家にあるクリスマスローズは、今が盛りです。
寒い時に咲くイメージがありますが、いつも今頃咲き出します。
場所が合うのか増えて困るくらいです。