流れ星みたいな国際宇宙ステーション(ISS)の話です。
ISSの日本実験棟を「きぼう」と呼んでいます。
肉眼で見える「きぼう」は、まるで流れ星のよう。
「きぼう」に願い事をしたら叶うかな・・・
それにはまず見ないと、どうやって見るのかは・・・
目次
■5分も見える流れ星
「きぼう」とは、国際宇宙ステーション(以下、ISS)の日本実験棟の呼び名です。
IISとか宇宙ステーションとか呼ぶより「きぼう」と読んだ方がちょっと夢がある感じです。
この「きぼう」が肉眼で見えます。
とは言ってもゴツゴツした金属の筐体が見える訳ではありません。
月のように太陽の光を反射して、その反射した光で見えます。
その光がちょうど少し大きめの星くらいの大きさです。
その星くらいの大きさの光がゆっくりすーっと流れていきます。
そう、流れ星みたいに。
願い事をするには長すぎるくらいです。
長い時は5分以上見えます。
ゆっくり、たくさんお願いできます。
願いが叶うかどうかは分かりませんが・・・
初めて見つけた時が、一番、流れ星のように見えると思います。
■「きぼう」を見よう
「きぼう」は太陽の光を反射して見えるので、明け方と宵に見ることができます。
「きぼう」を見るにはいつどこに見えるか知らなくてはなりません。
次のサイトが大変参考になります。
□準備 - 日時、方角の確認
先ほどのサイトで「きぼう」の見える日時と方角、角度を確認します。
確認できたら、その日に晴れることを祈りましょう。
サイトの見方です。
観測地点を選びます。
上の日時ボタンから見たい日時を選びます。
○や◎の付いている日時を選びます。
△は低いので見つけにくいです。日本地図上で軌道が表示されます。
方角のイメージが付きやすいと思います。2ページ分くらいスクロールすると「地平座標表示」が現れます。
これで空のどのあたりを通るのか確認します。
方角と高さを確認します。
左右にドラッグすると方角が変わります。軌道全体を確認します。
星座が分かる方は星座を目安にできます。
□見つけるために
星が真直ぐに動いているように見えたら「きぼう」です。
方角や高さは目安にして広く空を見るようにした方が見つかります。
広く見ていると動く光が不意に視界に入ってきたりします。
想像より上に見えることが多いです。見え始めは小さくて暗いので気が付かないことがよくあります。
根気強く、時間が経ったらこっちの方だよなと想像して追いかけるように、でも広く探します。サイトの日時が◎の場合、ほとんど真上を通ると思って探してください。
日時によっては高い位置で突然消えたりします。
驚かないようにサイトの軌道で確認しておきましょう。
■国際宇宙ステーション(ISS)とは
ISSはどれくらいの時間で地球の周りをまわっているかご存知ですか?
それはここをクリック
地球1周90分です。
1日で約16周します。
ISSは地上から約400kmの上空を秒速約7.9km(時速約28,000km)で飛行しているそうです。
地球が自転しているため軌道が少しずつずれるそうです。
大きさはサッカー場くらい、サッカー場が空に浮かんでいるなんてちょっと想像できません。
説明は正式なところのものを
宇宙空間でただひとつ、人類が活動する場所。それが国際宇宙ステーション(ISS)。重力の影響を受けにくい、そんな特殊な環境だからこそできる科学実験や研究に取り組んだり、宇宙から地球の自然環境を見守ったり。さまざまな活動を通して、地球での暮らしや人類の発展に貢献しています。
ISSを地上に置くとしたら、サッカー場がすっぽりと収まるほどの大きさ。実験や研究を行うための仕事場「実験モジュール」や、最大7人の宇宙飛行士が暮らせる「居住モジュール」、電力を作り出す「太陽電池パドル」、船外での作業に活躍する「ロボットアーム」などがあり、国際パートナー各国が開発したパーツで成り立っています。 JAXA
ISSの詳しい情報はこちらから
■日本実験棟「きぼう」とは
日本の実験棟は、「きぼう」と言う名前です。
他にも、アメリカの「デスティニー」、ヨーロッパの「コロンバス」があるそうです。
「きぼう」って、いい名前だなぁ。
国際宇宙ステーション(ISS)は、日本、米国、ロシア、カナダ、欧州の15カ国が協力して建設した、地上約400km上空にある人類史上最大の有人実験施設です。 その大きさは約108.5m×72.8mとほぼサッカー場ほどの大きさとなり、質量は約420トンにもなります。ISSは地球1周約90分で自由落下しながら回っているため、その中は地上の100万分の1ほどの重力しかありません。 微小重力などの宇宙の特殊な環境を利用できる、「きぼう」日本実験棟での実験は、企業や大学、研究機関が抱えている課題の解決や世界最先端の研究へのチャレンジを経て、事業や研究の拡大に役立っています。 JAXA
こちらのPDFが分かりやすいです。
■本物の流れ星は? - ペルセウス座流星群
夜空を眺めていると、本物の流れ星も見たくなります。
毎年、夏に見られるペルセウス座流星群、2021年の夏は、観測に良い条件が整っているとの事です。
■星空の観測も
流れ星だけでなく、普通に星座も見たくなります。
木星や土星も見たくなります。
でも、星は季節や時間で見える位置が変わるのでなかなか難しいです。
私なんか、ずっと、南の空では冬のオリオン座しか見つけられませんでした。
私は手始めに木星や土星、火星を見るようにしました。
そこに星があるだけなのですが、あれが木星だと分かると、この広い宇宙のことをちょっとだけだけど知っているんだよ、っていう気分になります。
今は、こんなに便利なサイトがあります。
このサイトで星の位置を確認すれば、夜空を眺める時間が長くなるかもしれません。
紹介しますね。
■さいごに
今日は、2021年7月15日です。今日、明日も天候次第で「きぼう」を見られます。もちろんそれ以降も。
両日とも地域に依りますが、南西から北東に進みます。
見え始めは三日月の下あたりです。今回は目標があって見つけやすいと思います。
良かったら探してみてください。
「きぼう」を見るようになって1年ほど経ちます。
一番初めに見た時に「流れ星みたい」と思ってしまってから、何度も何度も見ています。
正直、だんだんと流れ星よりランプの点滅していない飛行機のように見える気もします。
でも、そこは見る時の気持ち次第なんだろうなと思っています。
真上に見える時なんか、ゆらゆらと揺らいで見える気がします。
本当に揺れているのか、光の屈折か何かなのか分かりません。
でも、星の瞬きのような感じで気に入っています。
「きぼう」を見るようになって、木星や土星も見てみたい、写真にも撮ってみたいとやりたいことが浮かんできます。
そういう広がりっていいですよね。
小さなお子さんに
『たくさんお願いごとをしてごらん』と言うか
『あそこに人がいるんだよ』と教えてあげるか
どちらがいいのでしょう。
■参考
- きぼう:#きぼうを見よう - 国際宇宙ステーションが見える予測日時をお知らせ
- きぼう:JAXA | 日本実験棟「きぼう」/国際宇宙ステーション(ISS)
- ISS:国際宇宙ステーション(ISS) | JAXA 有人宇宙技術部門
- 星空:今日のほしぞら - 国立天文台暦計算室
- 流星群:2021年ペルセウス座流星群の見頃は8月13日!方角や放射点など観測のコツも|じゃらんニュース
投稿:2021-07-15