プログラムでおかえしできるかな

定年を過ぎて何かの役に立てないかなと始めた元SEのブログです

はてなブログの閲覧体験を改善したと言うけれど

このエントリーをはてなブックマークに追加

はてなブログ開発ブログで『画像の読み込み順の改善など、はてなブログの閲覧体験を改善しました』と言う記事が出ました。
改善内容はさておき、PageSpeed Insights のパフォーマンススコアについて、こんなに良い成績が出るという実感がありません。
当ブログの現状をお見せします。

目次

◆Seach console の現状結果

本ブログは、2023年9月時点で約160件の記事があります。
はてなブログの無料版を使用しており、グーグルアドセンスを自動広告で利用しています。

まず、ブログ全体としてどのような現状なのかを紹介します。

▽Seach console のエクスペリエンスのウェブに関する指標

これを見れば一目瞭然です。
不良が99件、改善が必要が11件、良好はありません。

2023年7月に「不良」が減って、「改善が必要」に移った時期があります。(でも「良好」にはなっていませんが・・・)
これは、こちらの記事『はてなブログの閲覧体験改善の取り組みについて - はてなブログ開発ブログ 』が出た直後だったので、その効果が出たのかなと思いました。
はてなさん、やるじゃん」と思ったのですが、続いていないということは、別の要因だったのかもしれません。

このような状況なので、どの記事で分析しても同じような結果なのですが、
よくアクセスされている記事を使って、PageSpeed Insights の現状を紹介します。

分析した記事はこちらの記事です。

こちらの記事の検索結果のパフォーマンスです。

▽Seach console の検索結果のパフォーマンスをページでフィルタリングしたもの

なかなか掲載順位の高い記事です。
実際にはこれらのキーワードがどのくらいの頻度で入力されるのかでアクセス数が変わってきます。

◆PageSpeed Insights の現状結果

記事を PageSpeed Insights で分析した結果です。

ウェブに関する主な指標の評価は不合格です。

はてな開発ブログの記事に載っている緑だらけのスコアと比較すると悲しい結果です。
でも良く見るとパフォーマンスの項目以外は、ほぼ同じスコアが出ています。

LCP 1、CLS 2、FCP 3 はすべて悪いです。

▽PageSpeed Insights のウェブに関する主な指標の評価(デスクトップ)

改善できる項目が、「分析結果のパフォーマンスの問題を診断する」の下の方に表示されます。

▽PageSpeed Insights のウェブに関する主な指標の評価(デスクトップ)
 改善できる項目

ダントツなのは「使用していない JavaScript の削減」です。
その内訳は次節で紹介します。
その中には「Hatena Blog」と言う項目もあります。

使用していないなら読み込まないようにできないかと言うのが率直な印象です。

私が使用していないだけで使用しているユーザーのために読み込んでいるのかもしれません。
使用する時だけ読み込むようにするとか、工夫してもらえると嬉しいですね。

私は、はてな開発ブログの記事が出る前から時々 PageSpeed Insights で分析して、自分で対策できそうなことを少しですが検討してきました。
でも、分析結果で多くを占めるのがこの部分です。

はてなさんとしてはパフォーマンス改善は はてなさんでするので、ユーザーには良い内容の記事を作ることに時間をかけて欲しいということであれば、嬉しいですね。

◆改善できる項目(使用していない JavaScript)の比較

それにしても当ブログの記事と、はてなブログ開発ブログで分析していた記事(以下、スタッフ記事)の結果の違いが大きすぎて、どこが違うのか気になり調べてみました。

つまり、失礼ですが、スタッフ記事を私も PageSpeed Insights で分析してみました。
URL を入れるだけですから。

するとどうでしょう。
改善できる項目でトップに挙がるのは、どちらも「使用していない JavaScript の削減」です。

当ブログの短縮できる時間が約 1.5 秒で、スタッフ記事は約 1 秒でした。

詳細を確認すると、致命的な違いに気づきます。
詳細の中に広告と思われるものが当ブログの方に多く入っていました。
当ブログは無料版なので広告が出ます。アドセンスもやっています。
一方、スタッフ記事はプロ版なので広告が出ません。
この違いが大きく影響しているのかもしれません。

でも、それだとこの違いが気になる方はプロ版へ移行してくださいという結果になってしまい、無料版の利用者としては淋しい限りです。

詳細を見るとトップは Hatena Blog です。はてなさんの対策に期待ですね。
また、valve.js が当ブログにだけあります。これは何でしょうね。

【当ブログの記事】

  • Hatena Blog(Hosting)       252.6KiB
    • bundle-globalheader.js
    • hatenablog.js
    • valve.js

  • Google Tag Manager(Tag-Manager) 182.5KiB
    • 5つ
  • Google/Dubleclick Ads(Ad)     160.6KiB
    • 3つ
  • Twitter(Social)            99.9KiB
    • 1つ
  • YouTube(Video)           50.7KiB
    • 1つ
  • Pubmatic(Ad)            44.8KiB
    • 1つ
  • Amazon Ads(Ad)           31.1KiB
    • 1つ

【スタッフ記事】

  • Hatena Blog(Hosting)       189.7KiB
    • bundle-globalheader.js
    • hatenablog.js
  • Facebook(Social)         175.2KiB
    • 2つ
  • Google Tag Manager(Tag-Manager) 151.1KiB
    • 4つ

  • Twitter(Social)            99.9KiB
    • 1つ
  • YouTube(Video)           50.7KiB
    • 1つ



◆さいごに

どうしたらスタッフ記事のようなパフォーマンススコアを得られるのか探ってみました。
しかし、違いが良く分かりませんでした。
いえ、違いは広告のような気がしますが、それは認めたくありません。

だって、SEO を上げるということは広告をたくさん見てもらうということですよね。
それを広告が邪魔しているなんて矛盾していると思うからです。

それでも、PageSpeed Insights で未使用と指摘された JavaScript を読まなくなると、パフォーマンススコアも上がるのかなと考えてしまいます。
技術的に難しいのかどうかは分かりませんが。

でも、みんなで期待したら期待に応えてくれるかもしれませんね。


あわせて読みたい 📖 Googleサーチコンソールで特定ページの検索ワードを知るには 🔗

◆参考

投稿:

  1. Largest Contentful Paint の略。最大視覚コンテンツの表示時間。
  2. Cumulative Layout Shift の略。累積レイアウト シフト数。
  3. First Contentful Paint の略。視覚コンテンツの初期表示時間。