「兄貴」というイメージが強い長渕剛さんのデビュー初期の曲を紹介します。
今の長渕剛さんが好きな方にはちょっとショックかもしれません。
澄んだ声で歌う長渕剛さん、でもこういう時もあったんですよ。
目次
◆長渕剛
歌手の「長渕剛」さんをご存知の方も多いでしょう。
「兄貴」というイメージが強い長渕剛さんですが、デビュー当初は透明感のある澄んだ声で、恋愛ものの歌がよく似合っていました。
当時の長渕剛さんを知っている私としては、「長渕剛」と言えば当時の歌声の方を思い出します。そちらの方が長渕剛さんらしく聴こえます。
『巡恋歌』がヒットして有名になりました。
私はそのころ大学生でした。
愛とか恋とかがらみの歌が心地よい年代でした。
心にしみるような感覚で聴いていたと思います。
そんな、まだ兄貴になる前の「長渕剛」さんの楽しさや希望、切なさ、わびしさを澄んだ歌声で歌っている曲を紹介します。
まずは、「長渕剛」さんのプロフィール
長渕剛 | プロフィール |
---|---|
本名 | 長渕剛 |
生年月日 | 1956年9月7日 |
生まれ | 鹿児島市 |
サイト | 長渕剛 TSUYOSHI NAGABUCHI | OFFICIAL WEBSITE |
長渕剛さんは1981年に当時アイドル歌手だった石野真子さんと結婚、1983年に離婚しています。
その後、1987年、女優の志穂美悦子さんと2度目の結婚をしています。お子さんもいらっしゃいます。
では、さっそく曲を・・・
♬待ち合わせの交差点
楽しい歌なのでまず聴いてもらえるとうれしいです。
歌詞はこちらから 歌詞(Uta-Net)
1979年の1stアルバム「風は南から」に収められている作品です。
軽快なリズムが楽しく聴かせてくれます。
いそいそとデートに出掛けるお姉さんのことを歌った歌詞のようなのですが、片思いの女友達のことを歌った歌のように聴いていました。
♪ 君は まず 下地クリームをぬり 次に ファンデーション おしろい パタパタ そして赤いほお紅 用心深く マスカラ ♪
出だしからウキウキ感が一杯です。リズムも軽快で聴いていて楽しくなります。
勝手に体がリズムを取ってしまいます。
♪ 私のプロポーション 80 60 85 ねえ 彼って上から下まで いつも見るのよ ♪
ここから女性のボーカルが入ります。ちょっと舌足らずな感じ。
私も気になる人に会った時、面と向かっては見られないんだけど、目を盗んでは上から下までいつも見ていたかな。
男の性のような気がするけど、女性は気づいているのでしょうね、きっと。
♪ 天神あたりの交差点で 待ち合わせですか ♪
「天神」って、福岡市の地名みたいですね。
♬乾杯
歌詞はこちらから 歌詞(Uta-Net)
1980年の3rdアルバム「乾杯」に収められている作品です。
50代以下の方が知っている『乾杯』はこちらだと思います▽
でも私が聴いていた『乾杯』は前者なんです。
聴いていて、ちょっと違うんだよなぁと思ってしまいます。
『乾杯』は、80年代、結婚式の定番ソングでした。
今でも通用しています。
自分たちの結婚式でも流れたと思います。
▽こんな解説がありました。納得です。
この楽曲は、地元の友人が結婚すると聞いた長渕が、友人への祝福のために書いた、人生の大きな節目に置かれた人間に対する応援歌である。歌詞の内容から結婚披露宴や卒業式などで歌われることが多い。 Wikipedia)
♪ 乾杯! 今 君は人生の 大きな 大きな 舞台に立ち 遥長い道のりを 歩き始めた 君に幸せあれ! ♪
結婚式のイメージしか出てきませんよね。
♬祈り
歌詞はこちらから 歌詞(Uta-Net)
1979年の作品です。
♪ 二人でいくつもの夜をこえて 新しい朝が目の前だったのに 深く瞳を閉じて 今 天女のように お前は一人 空へ帰る ♪
ここを聴くと涙が浮かんできます。
大学生の頃にはそんなことはなかったと思います。
歳を重ねるにつれて、いろいろな経験が涙を誘います。
長渕の実体験に基づかれて製作された楽曲であり、かつて交際していた女性が急逝した事を題材としている。 Wikipedia)
♬巡恋歌
歌詞はこちらから 歌詞(Uta-Net)
1978年の作品です。
♪ 寂しさゆえに 愛が芽ばえ お互いを知って愛が終わる ♪
こうは成りたくないんですが、こうなってしまうのもうなずけてしまうような、筋が通っているような、そんな説得力があります。
♪ こんなに好きにさせといて 「勝手に好きになった」はないでしょう ♪
ごもっとも。ドラマ『逃げ恥』の「どんどん好きになっちゃうじゃないですか」というセリフが浮かんできます。
「好きでもないのに優しくしないで」ってやつですよね。
♪ くやしいけれど ほれたのは どうやら私のほうだったみたい ♪
友だちと好きな人、その境目ってどこなんだろうと思い悩む年代がありますね。
優しくしてくれるから好きなのかと思っていたらそうじゃなくて、自分の方が好きになってしまって。
惚れた弱みってヤツはつらいですよね。
◆アルバム
アルバムでいうと、「風は南から」「逆流」「乾杯」が私の守備範囲です。
つまり、兄貴になる前のアルバムかなと思います。
こういう感じの曲が好きという方はきっといると思います。
私たちが学生時代に聴いて、いいなと思った曲は今聞いても、いいなと思います。
お父さんやお母さんが聴いていたのを好きになるお子さんもいらっしゃいます。
聴いてみたらよかったということもあります。聴いて楽しんでみてください。
埋め込んだYouTubeのリンクはプレイリストです。
「▶」の付いたハンバーガーメニュー「☰」をクリックするとプレイリストが表示されます。
聴きたいなと思う曲を見つけながら聴いてみるのもいいかもしれません。
♫風は南から
- 俺らの家まで
- 僕の猫
- いつものより道もどり道
- 訣別
- カントリー・ワルツ
- 待ち合わせの交差点
- 不快指数100%ノ部屋
- 今宵最後のブルース
- 君は雨の日に
- 巡恋歌
- 長いのぼり坂
『俺らの家まで』は春の歌っていう感じかなぁ。
『いつものより道もどり道』は切ない曲かなぁ。
♫逆流
- 風は南から
- 友への手紙
- 順子
- 素顔
- 男は女が必要さ
- あんたとあたいは数え唄
- ひざまくら
- 祈り
- 酔待草(よいまちぐさ)
- 逆流
『順子』は、好きな人の名前に変えて歌った人がどれだけいたことか。えっ、その一人ですが、何か。
『素顔』はしんみりしてきます。1番は女性から、2番は男性からのメッセージになっています。想いあっているけど少しずれてしまった感じ。上手くいって欲しいなと思います。
♫乾杯
- 決心
- プロポーズ
- 手のひら
- 顔
- もう一人の俺
- プライベート
- 白と黒
- ヒロイン
- 暗闇の中の言葉
- 乾杯
メッセージ性のある歌詞が増えてきて、今のスタイルの片鱗が見えるような気がします。
◆さいごに
少し前になりますが、テレビの番組の一部で「結婚式で聞きたい曲」みたいなことをやっていました。
上の方の世代は長渕剛さんの『乾杯』がトップでした。
流れた曲は新しいバージョンの『乾杯』でした。
60代というのがなかったから仕方ないとも思いましたが、60代だったら違うんだよなと思いました。
皆さんがどちらがいいと思うかは皆さんの自由なのですが、こういうのもあるというのを伝えるのは年配者の務めかな、なんて勝手に理屈を付けています。
長渕剛さんではないのですが、あるアーティストがディナーショーみたいなところで、お客さんから「昔のように歌って」と言われて、「それはレコードで聴いてください」と答えたそうです。
アーティストの方も長い年月を経て今の歌い方があるのであって、それは尊重してあげないといけないと思います。
でも、聴き手にも当時の思い出とか聴き慣れた歌声とかがあって、当時の歌声で聴きたいというのも正直な気持ちだと思います。
私はもっぱら昔録音したカセットテープで聴いています。
最近は Youtube や Spotify ですね。
今はレコードがなくてもネットで聴けるので、いい環境になったなぁと思います。
ここで紹介した曲は、今の高校生や大学生の年代の方にも聴いてもらいたいなと思ってしまいます。
◆参考
- オフィシャルサイト:長渕剛 TSUYOSHI NAGABUCHI | OFFICIAL WEBSITE
- YouTubeチャンネル:Tsuyoshi Nagabuchi - YouTube
- 歌詞一覧:長渕剛の歌詞一覧リスト - 歌ネット
- ウィキペディア:長渕剛 - Wikipedia