還暦過ぎても恋愛小説なら読めるので読んでいます。そして涙を流しています。
皆さん、涙活しましょう。
目次
歳を重ねてくると小説やドラマ、映画を見て涙することが多くなってきます。
私も40代くらいからそういう傾向が出てきました。
それまで経験してきたことによって涙が出てくるシーンは人それぞれなのでしょうが、きっと誰でも泣いてしまうだろうというシーンも多々あります。
ここ数年に読んで涙した小説を何冊か紹介します。
以前はほとんど小説を読まなかったのですが、2020年に定年退職してから意識して読んでいます。
今までのところほとんどが恋愛小説です。
理由は自分でもよくわかりません。
強いて挙げれば会話が多い方が読みやすいことかもしれません。
今回紹介するのは3つです。
泣いた恋愛小説
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好きな人を亡くした人の気持ちで泣く💧
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好きな人に自分を見せられない苦しさに共感して泣く💧
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親の気持ちになって泣く💧
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涙活(るいかつ)とは
涙活は、離婚式で有名な寺井広樹氏が作った造語です。涙を意識的に流し、ストレスも流そうという活動のことです。泣くための時間を設け、映画を視たり、本を読んだり、CDを聴いたりします。 セゾンのくらし大研究
◆君の膵臓をたべたい - 住野よる
抄録
偶然、僕が拾った1冊の文庫本。それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった-。
<名前のない僕>と<日常のない彼女>が織りなす物語。とびきりのラストシーンに泣かされる、圧倒的デビュー作。 さいたま市図書館
映画化もされ、アニメ映画化もされて既に有名なのでご存知の方がほとんどでしょう。
私も映画もアニメ映画もテレビ放送を録画して見ています。
というか、映画を見てこの作品を知って、後から小説を読みました。
小説は4回位読んだかな。
映画もアニメ映画もいいですが、なぜか小説が一番いいと感じます。
はじめは少し強引な彼女の行動に、自分も彼になったような気分で振り回されてしまいます。
彼の様に絶妙なやりとりはできそうにありませんが、言葉の応酬に浸っていたくなります。
別れは突然で予想外です。
泣きたいはずなのに泣けないでいる彼。
堪えていたものが堰を切ったように泣いてしまうところに共感します。
自分はどうかなと思い出すと、突然涙が出てくることがあります。
何かがきっかけなのでしょうが、自分でもよくわからなず泣くことがあります。知らず知らずにため込んでいるのかもしれません。
▽好きなフレーズ①
本文を引用してます、見たい時はクリックしてください
「違うよ。偶然じゃない。私達は、皆、自分で選んでここに来たの。
君と私がクラスが一緒だったのも、あの病院にいたのも、偶然じゃない。
運命なんかでもない。君が今までしてきた選択と、私が今までしてきた選択が、私達を会わせたの。私達は、自分の意志で出会ったんだよ」
君の膵臓をたべたい
「巡り会えたのは自分の意志」
巡り会えた人に対してはこういう解釈をしている気がします。
自分にも心当たりがあるから好きなフレーズなのだと思います。
ブログをはじめて、誰かのブログを読んで、ブロガーの方の人となりを垣間見るというのも自分の選択の結果ですよね。
小田和正さんの ♪ラブ・ストーリーは突然に♪ にも近いイメージを持ちます。
あの日 あの時 あの場所で 君に会えなかったら
僕らはいつまでも見知らぬ二人のまま
あの日、あそこへ行ったから出会って、
あの日、あそこへ行ったから付き合うことになった。
その時、自分だけじゃなくて相手も同じように選択している。
自分にもそんな覚えがあります。
▽好きなフレーズ②
本文を引用してます、見たい時はクリックしてください
「君にとって、生きるっていうのは、どういうこと?」
「生きるってのはね」
「きっと誰かと心を通わせること。そのものを指して、生きるって呼ぶんだよ」
君の膵臓をたべたい
誰かと心を通わせる事が生きていることだなんて言われたら、独り身でいるとちょっと淋しい。
でも、心を通わせられれば生きている実感を感じられるというのは分かる気がします。
好きなフレーズなのか願望なのか・・・
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映画も良かったです。
浜辺美波の屈託ない明るさで秘密を知られたクラスメートを巻き込んでいく感じがとてもよかったです。
北村拓海の押し殺したような演技も良かったです。最後に桜良の家へ行き、それまで泣かずに溜まっていたものを吐き出すように泣くシーンは感動ものです。
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正直に白状します。
私は桜良のような女の子に振り回されるような関係が好きなんだと思います。
好きというかちょっと憧れてしまう感じでしょうか。
もちろん程度問題はあると思いますが。
振り回されつつも何かを満たしてあげられている感じがいいのかもしれません。
と言うほど自分のことをよく分かっていませんが。
だから何度も読んで頭の中で疑似体験しているような気がします。
◆桜のような僕の恋人 - 宇山佳佑
抄録
美容師の美咲と、カメラマンを目指す晴人。恋人として幸せに過ごしていた二人だったが、美咲が、人の何十倍もの早さで年老いる難病を発症してしまう。老婆になっていく姿を晴人にだけは見せたくないと悩む美咲は…。 さいたま市図書館
3つの中で一番泣きました。
実は、この記事を書くにあたって読み返しました。
2回目の方が泣きます。
小説の中でこれから起きることが分かっていて、読みながら先にそこを思い返してしまって、分かっているのに、分かっているから涙が出てきてしまう。そんな感じです。
久しぶりに読んで、美咲と晴人が出会う場面をすっかり忘れていたのに気が付きました。
ちょっと笑っちゃう出会いで、印象的なのに、すっかり忘れていました。
出会いというより付き合うきっかけかな。
忘れていたのは、きっと出会いよりその後の二人の物語の方が印象に残るせいだと思います。
話しはというと、晴人が好きになった美咲にアタックするところから始まります。
ここで事件がいろいろとありますが、何度かデートすることができます。
次第に美咲の方も好意を持ちはじめて、二人の間はいい感じになっていきます。
そんな時に、美咲がどんどん老いてしまう難病を発症してしまいます。
好きになった晴人に自分の変わっていく姿を見せたくない美咲。
美咲が会いに来てくれてうれしい絶頂のはずが、突然連絡が取れなくなり、うろたえる晴人。
二人の心の葛藤が周りの人の優しさに触れながら展開していきます。
美咲の誕生日に晴人がプレゼントした「桜色のヌメ革のシザーケース」、これに美咲の気持ちが表れていて、発せられる言葉と裏腹な仕草にまた涙が・・・
それとニット帽・・・
会いたいのに会わない、会わないけど晴人との事を思い出してしまう。
大切な人を亡くしている人には特に思いつまされることでしょう。
後半は活字が見えなくなることが何度も続きます。
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映画化され、Netflixで2022年3月24日から配信されているようです。
私は、Netflixユーザーではないので見ていません。
評判は上々のようです。晴人役の中島健人も。
でも、私のイメージでは、晴人役は重岡大毅なんだけどなぁ。
見たら変わるかもしれませんが・・・
◆ぼくときみの半径にだけ届く魔法 - 七月隆文
抄録
売れない若手カメラマンの仁は、窓辺に立つ美しい少女・陽を偶然撮影する。
難病で家から出られない彼女に頼まれ、仁は様々な景色の写真を撮って届けることになる。
それはふたりの人生が奇跡のように変わり始める瞬間だった-。 さいたま市図書館
泣ける恋愛小説のほとんどは、彼か彼女のどちらかが病気になったり命を落としたり、そういう辛いことがあって泣けるものが多いと思います。
この小説は、そんなことはなく、ハッピーエンドで終わるけど泣ける素敵な小説です。
カメラマンの卵が住宅街の家から外を見ている女性を見かけて写真を撮ったところから始まります。
女性はある病によりずっと外に出られない生活を送っていました。
撮った写真の使用許諾をもらいにその家に行き、そこから二人の関係が始まります。
泣いたのは次の場面です。
長く娘と会っていない両親の下へ彼が結婚したいと挨拶に行きます。
帰り際に妹に渡してきた彼女の写真を後で見た両親が彼を呼びます。
そこで交わされる会話、親の切ない気持ちがビンビン伝わってきます。
そして彼女のために作るフォトアルバム・・・
それを見た彼女の反応がまた涙を誘います。
彼女「しあわせすぎて、私の人生でもうこれ以上の瞬間なんてないだろうから、」
彼「これからも、きっとあるよ。しあわせすぎるってこと。」
こんな風に言えたらなぁ。
◆本の紹介
◆さいごに
一つずつ記事にした方が良かったかなとも思ったのですが、まとめてしまいました。
泣くことは大切だと思っています。
時々、これは泣くという映画をビデオで見たりします。
本でも、映画でも、泣きたい時に鑑賞するものを見つけておくといいのかもしれません。
追加:2024-06-24